STEREO CLUB TOKYO

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フラッシュガンの改造

 フラッシュ、つまりは閃光電球。これがもう国内では製造していないらしい。手元にはいくつかの古い閃光電球があるけど、もったいなくて使えない。閃光電球は使い捨てなのだ。でも、このレトロな雰囲気で撮影をしてみたいという欲求がおさまらない。こんなレトロなストロボがあったら面白いのに。
 だいぶ前だが、そう思ってネットで検索したら改造している人を見つけた。ジャンクカメラとか、使い切りカメラのミニストロボをフラッシュガンに移植するという内容だった。これはいい。と思ったものの、僕は電気工作が苦手である。記事をよく読むと、感電に十分注意するように書かれている。ストロボというのは乾電池を使っていても、内部では恐ろしい高電圧を発生させていることぐらいは知っている。ストロボの構造を技術書で読んだことがあるが、その回路を見てもどのような仕組みで発光のトリガーをかけているのかがわからない。電気回路を理解できる人は天才じゃないかと思う。
 まあ、何でもやってみるものさ。早速ジャンクカメラを買ってきた。分解すると電池と回路と発光部、大きなコンデンサーが出てきた。小さな発光管にはキセノンガスが入っていて、この中に高電圧の電流が流れると太陽とほぼ同じスペクトルのビームが発射されるのだ。なんとも不思議な感じだが、小さくても存在感のある発光管に思いを託してみようと思った。
 では、まず安全のためにコンデンサーに残っているかもしれない電気を放出させてやろう。古いカメラだからとっくに放電しきっているだろうけど、万が一感電したらかなわない。死ぬような電気じゃないけど、ビリビリは勘弁だ。
 コンデンサーの両端を電線で短絡させた。その瞬間、バン!!というものすごい音がした。コンデンサーがパンクしたのかと思った。よく見ると接触部分でスパークが起きたのだ。。。やめやめ。電気工作は性に合わない。  (つづく)

フラッシュ.JPG
  ▲これにジャンクカメラのストロボ回路を組み込もうと考えた。

投稿者 sekiguchi : 2009年12月07日 10:00


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