STEREO CLUB TOKYO

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ハンドメイド・ストラップ

 ストラップを替えるだけでカメラのイメージは大きく変る。たとえば昔の一眼レフ。ちょっと大き目の望遠レンズを付けて、さらにモータードライブを付ける、こんなことをすると合体ロボットのごとく強靭なメカの雰囲気が放たれる。こういうメカロボに幅広のストラップを付けると「強いです感」が強調される。細いのを付けるぐらいなら、無い方がいい。
 こういった幅広のストラップをクラシックカメラに付けると、どうにもこうにも格好が悪い。料亭にジーンズをはいて行くようなものである。やはり、革製の細いストラップが一番似合う。金具は銀色。使い込むうちになじんでくる。
 リアリストのように、吊金具にある程度の幅がある環が付いているものは取り付けが簡単だ。だが、吊金具が特殊なものや、吊金具自体が無いものは困ったことになる。吊金具の無いものは、革製のカメラケースの方にストラップが付いているものが多い。それでも、たいていの場合は痛んでいたり、ストラップの交換が困難なつくりになっていて悩ましい。
 デュプレックス・スーパー120の吊金具は特殊で、釘の頭のような形をしている。これに合うものがなかなか無いので、自分で作ることにした。ストラップ本体は色違いの細革紐を三つ編みにし、扁平の帯を作った。この両端に丈夫な紐を輪の形で付ける。外れないように、縫い付けるようにして取り付ける。紐の輪には金属のチューブを差し込み、チューブを移動させることで輪の大きさを絞るようにする。釘の頭のような吊金具を、この輪で締め付けて取り付ける、というわけ。
 出来上がってみるとなかなかいい。紐を縫い付けたところは接着剤で補強し、飾り金具を取り付けている。もう一つ、ストラップが付けにくくて苦労していたのがベラスコープf40。この吊金具は穴が小さい。金属のリングを付け足すのも無粋だ。革でちょっとしたパーツを作ることで、デュプレックス用に作ったストラップが使えるようになった。工夫。工夫。

ストラップ.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年01月20日 10:00


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