STEREO CLUB TOKYO

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腐海の菌を殲滅せよ

 レンズに生える厄介なカビ。見つけたときのショックは大きい。白っぽい、くねくねとした腕のような菌糸が、レンズの表面を這っている。それにしても、ガラスという無機質なものの上で、一体何を食べて生活しているのだろう。菌類の生態というのは不思議なものである。この菌は、アスペルギルスというコウジカビの仲間だという。
 こんな困った奴らだが、世の中になくてはならない存在なのだ。枯れた植物や動物の死骸などを土に還してくれるのは彼等しかいない。土中の微生物たちの役割なのだが、分解しづらいものまで片付けてくれるのは菌類だけだ。それに、人間の生活に欠かせない発酵食品を作り出すのも彼等の不思議な力の為せる技というわけだ。
 カビが生えないようにするには、常に清潔にしておくしかない。菌類は湿気が好きだというイメージがあるが、乾燥した環境を好む種類だっている。大事なのは、レンズ表面に胞子が定着しないようにすることだ。とはいっても、生えてしまったらどうしよう。クリーナーやアルコールでもきれいには取れない。ムリヤリ研磨をする人もいるようだ。
 では、僕が秘策をお教えしよう。偶然発見したのだが、酵素の力だろう、唾液をつけると菌体が溶解してきれいに除去できる。カビによる腐食の跡までは除去できないが、かなりカビが繁殖したレンズでも実用域まで回復できる。
 全くの我流だったのだが、あるTVでやっぱり有効だということがわかった。カメラの修理業をしている職人さんが、レンズに生えたカビを簡単に取りますという。あろうことか、手に持ったレンズの玉を口の中に放り入れた。もぐもぐした後に取り出し、布で拭いてハイ出来上がり。なんとまあ、カビを食べちゃったわけだ。
 口に入れるかどうかは別として、この方法でカビを除去した後はクリーナーでよく清掃しておいてください。

レンズをかもすぞ.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年02月03日 10:00


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