STEREO CLUB TOKYO

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レンズキャップを作る

 レンズキャップを探す話を書いたけど、ちょうど良いものって案外ない。寸法がちょうど良くても形がかっこ悪かったりする。いろいろ探して、どうしても良いものがなかったのがベラスコープf40のキャップ。
 さて、どうしよう。さがしても見つからないなら作ればいいじゃないか。またまた恒例の「自分で作るシリーズ」である。つまりは、蓋を作ればいいのだ。円筒にはまる蓋を。紙で作れば簡単じゃないか、ということで、初めはとりあえず紙で作ってみるという方向で進めることにした。心配なのは、何かにぶつかった時、紙だと破れてレンズに致命的な傷が入るかもしれない。ならば、何か硬い芯を入れればいい。円盤状の硬いもの。ちょうどいいものがないだろうか。
 またまた頭の中で回路が働き出す。小銭入れを覗いたら、5円玉が一枚あった。閃いてレンズ枠の上に載せるとピッタリ。これを芯にしよう。まてよ、ステレオだから二枚要る。もう一枚探すのだが、こういうときに限って出てこない。
 ようやく見つけた5円玉。“フデ五”と呼ばれる昭和20年代の古い5円玉を使うのが粋かな、と思ったのだけど、隠れてしまうので意味がない。それはさておき、やっぱり紙だと耐久性に問題がありそうなので革を使うことにした。薄手の豚革があったのでこれを使う。厚紙を切るのと同じ要領で加工ができるし、皮革用の接着剤を使えば簡単に貼り付けができる。
 革を短冊状に切り、5円玉の縁に巻きつける。円筒状になった片側にいくつもの切れ込みを入れ、内側に折り込む。円盤状に切り抜いた革を正面と裏面に貼り付ける。簡単に言うとこんな方法なんだけど、本当に簡単に出来た。
 でも現行の硬貨を使うのは法律的にどうなんだろう、と少し悩んでみる。硬貨を加工することは法律で禁じられているのだ。削ったり、溶かしていないのだから法には触れないと思うが。5円玉はスーツの裾の錘として最適とも聞くし。いいか。

レンズキャップf40.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年02月17日 10:00


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