STEREO CLUB TOKYO

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①ベルギー・ブリュッセル

 さて問題です。ワッフル、ビンの中で醗酵を続けるビール、フランダースの犬、これらに関する国はナニ?・・・はい、ベルギー、正解です。この国の首都、ブリュッセルを訪れた。リアリストも一緒である。
 ベルギーには変わったモニュメントがあったはず。そう思い出したのは旅の直前。ビューマスター・リールの収集で、なんとなく手に入れたのが1958年のベルギー万博のソフト。これにそのモニュメントがあった。巨大な金属球体が九つ、金属結晶を模したように連結されている。建築物としてこれほど特異なものはない。
 アトミウムと呼ばれるその建物は、ビューマスターの立体映像で見ると、その迫力が伝わってくる。球体には窓があり、内部に入って観望できるようになっている。こんな不思議な建物、実物を見たらさぞオモシロイことだろう。
 調べてみれば、今でもアトミウムは記念碑的に残されているのだという。ベルギーに行くなら、ちょっとだけでも見ておきたいものだ。だが、残念ながら今回の旅行のルートにアトミウム見学の予定は組まれていないのだ。
 ブリュッセルに降り立ったとき、思い出して何だかへこむ。だが、幸運が訪れた。空港からホテルまで行く車で、運転手が気を利かせて万博公園を通って行くと言うのだ。程なく、ビューマスターで見た巨大な球体構造物が、突然目の前に現れた。半世紀前の不思議な建造物がここに残っている。
 内部も見たかったのだが、残念ながらその時間は無い。何枚か撮った後、不安げな空から突然の大雨が降りだした。贅沢は禁物。当初の望みどおり、ちょっとだけ見られたのだ。願いがかなったのだから、文句はない。
 さてこれから、リアリストで撮った写真とともに、ブリュッセルの街をご案内しよう。お付き合いください。(つづく)

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アトミウム.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年11月10日 10:00


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