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お安いフィルム

 135規格のフィルム。お店に行くと36枚撮りばかりになった。枚数の少ないものを見かけなくなった。昔々は12枚、20枚、36枚撮りのラインナップで、何で全部6の倍数じゃないのかな、なんて思っていた。あるときサクラカラーが24枚撮りを発売、「4枚増えても値段は同じ」というコピーが大うけし、他社が追随した記憶がある。
 このコマーシャル、大衆には大きな出来事だった。当時のザ・ドリフターズのTV番組「8時だヨ!全員集合」にもコントになったのを覚えている。五千円札を千円札に両替し、4枚増えても値段は同じ。
 そういう背景を思い出すと、当時フィルムはお安いものではなかった。だから12枚撮りなどの枚数設定の少ないものの需要があるとか、4枚増えたということが大きなインパクトとして受けとめられたのだろう。
 そんな昔。フィルムコストを下げる方法に100フィート巻きバルクフィルムを購入し、これを切り分けて使う技がある。バルクは36枚撮りで20本が取れる。1本あたりのコストを流通品の半分以下に抑えることができるのだ。とはいえ、切り分けは自分でやる。これが結構な手間で、専用の道具または暗室が必要。
 僕は専用の器具であるフィルムローダーを持っていない。今は結構な値段がする道具になってしまった。僕は昔、暗室で適当な長さに切り、パトローネに手で詰めていた。昔のパトローネはカシメがしていないので手で簡単に蓋が開いたのだ。今は事故防止のため、どのパトローネも簡単に開かないようになっている。
 ふと、手元にあったフォマパン100のパトローネを見ると、カシメがなくて再利用ができることを見つけた。フォマパンのバルクを売る店もネットで見つけた。さて、バルクを使おうか。パトローネを前に思案しているところ。

投稿者 J_Sekiguchi : 2013年01月17日 10:00


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