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なんちゃって革ケースの作製②

 さて、なんちゃって革ケースの作製の続き。なんちゃってといえども、強度が第一です。大事なところは、カメラの重量を支える底の部分。吊輪と底部をつなぐL字型金具が必要です。普通の金属板を曲げても強度が出ないので、使ったのが書類を綴じるクリップ。ライオンのスライドクリップの本体はバネ鋼でできています。これは硬い。折れないように、慎重に変形させるとL字型の強靭な部品ができます。本当に硬い。
 この金具と吊輪をつなぐ部品も金属にします。コクヨの書類綴じファスナーを使います。こちらは薄い金属板でできていて硬くないのでハサミで切ることができます。この二つをハンダを流して接合します。
 ケース本体への金具の取り付けはカシメ鋲を使います。金具には鋲の通る穴をあけておくのですが、バネ鋼の部分は硬いので加工が大変です。ダイヤモンドツールと棒ヤスリを使います。僕の場合、棒ヤスリをドリルチャックを介して電動ドライバにセットするという無茶をしましたが。
 カメラとケースの固定は三脚ネジ穴を使うので、ケースには穴をあけておかねばなりません。この加工が難しい。小さな穴を開けた後に広げるのが難しいのです。僕の場合、ライタータイプのジェットバーナーで焼き広げました。少しずつ焼き広げ、丸い穴に仕上げます。最後に革を貼るのでコゲは気にしない。
 仕上げに薄手の皮革を貼り付けます。金具が隠れるようにしつつ、カシメ鋲は皮革の外から打ち込みます。特に吊輪の取り付け位置の鋲はしっかりとカシメます。最後に内張りをすれば、なかなかいい感じの出来上がり。ストラップも自作のオリジナルを付けました。なんちゃっての割には良くできているでしょ。

ケース完成1.jpg

ケース完成2.jpg

レンズキャップもコダックのフィルムケース蓋を使った自作です。

投稿者 J_Sekiguchi : 2014年01月23日 10:00


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