STEREO CLUB TOKYO

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VMパーソナルのケース

 稼働率の低いカメラは何かないかなと見回すと、ありましたよビューマスターパーソナル。このカメラはフィルム1本で74ペアのステレオ写真が撮れます。おまけに50年代のかっこいいデザインなので、お散歩カメラに最適です。だけどカメラ本体に吊環がないので、お散歩のリード・・・いや、ストラップが付かない。
 これもベルプラスカのようにケースを作ってストラップが付けられるようにしましょう。注意しなければならないのは、シャッターボタンが前面下側にあるのです。ここにケースがかぶらないように作らなければなりません。その他の操作部はケースのデザインに支障のない位置にありますから、それほど難しくはないでしょう。
 厚紙を使って、底部と背面のパーツを作り、つなげます。カメラ現物に合わせながら厚紙を足したり、切り取ったりして形を整えます。さらに厚紙を重ねながら作業のしやすい強度にします。実用上の強度を得るためにポリプロピレンシートと自作金具を使うところも、ベルプラスカのときと同じやり方です。
 カメラ本体との結合には三脚座を使うと安心です。どんな姿勢でもケースが外れることがありません。この三脚座の穴をケースにあけますが、けっこう大きな穴なので難しい。これも前と同じく、パンチで小さな穴を開けた後、ターボライターの火炎で広げます。手際よくやらないと火事になっちゃいますので気をつけて。
 最後に革を貼り付ければできあがり。薄い革を使った方がきれいに仕上がります。本来ならここで糸縫いの工程を入れるところなんでしょうけど、接着だけで実用的な仕上がりになるのでこれでおしまい。そんなところがなんちゃって革ケースなんでありますが、本来のストラップ取り付けの目的は十分達成です。

VMパーソナルケース.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2014年03月06日 10:00


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