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フォマパン100使用注意

 チェコのフィルム、フォマパン100は、セピア反転現像処理で手軽に高品質のモノクロポジが得られるフィルムです。このフィルム、ヨドバシで手に入れることができましたが、円高の恩恵が薄れるとともに購入が不可能になってしまいました。為替の影響だけでなく、パトローネに貼られた品名シールの下にC41処理の表記があることも問題視されたようです。ヨドバシのほか、国内の流通はほぼ途絶えてしまいました。
 さて対策。国内販売店に頼らずとも、海外通販で簡単に入手することができます。今回、アメリカの通販業者から100フィート巻きを購入し使用してみました。海外通販ならバルクを取り扱うショップもありますし、送料の安い店を使えば、1ドル100円を越える今でも1本当たりの価格は300円台まで下がります。
 冬場にパトローネに詰め、春先に撮影し、現像するのが今頃になってしまいました。いつもの結果を期待して現像タンクを開けると、なぜか画像が薄い。念のため、同じ処理でヨドバシから購入したフィルムを現像すると良好な画像が得られました。これは何か乳剤の変更があったと考えられます。
 フォマパンのバルクフィルムには、パーフォレーションのところに番号が入っていません。現像の進行程度を判断するためにこの番号の濃さを参考にしますが、その方法が使えません。ですが、ベースの濃度から推察するに、現像が進みすぎて薄くなっている可能性が高い。コントラストに問題はなさそうです。
 同じ処理液で、今度は現像時間を30%短縮してみました。結果、やや画像が濃くなり、コントラストの崩れもなさそうです。もう少し現像を抑える必要があります。以降、データ取得を進めます。

バルク1.jpg

現像1.jpg
▲水洗中。画像が薄い感じ、わかるかな。

【追加情報】
乳剤の変更というより、ロットごとの乳剤厚さのばらつきが原因ではないかと推測しています。

投稿者 J_Sekiguchi : 2014年06月19日 10:00


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