STEREO CLUB TOKYO

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ステレオカメラ・カタログ

 ステレオカメラを網羅したカタログというものがあったらいいのに。今でも、ネット情報を検索して得られる、フィルムを使うステレオカメラの情報は限られている。リアリストのような量産されたカメラの情報はある程度手に入るものの、その他のものになるとぐっと情報が少なくなる。
 僕がリアリストを手に入れた1998年頃、ステレオカメラの情報を探っていると、日本より海外の方がステレオカメラの愛好家が多く、またマニアック度が高い人達がいるという事がわかってきた。その中でも有名な一人がドイツのWerner Weiser氏。彼は自分でステレオカメラのカタログを作っている。「STEREO CAMERAS SINCE1930」この本には各種ステレオカメラのどこよりも詳しいスペック、製造年、おおよその製造数など充実した情報が載っている。
 ページをめくっていくとDrimonというカメラが載っている。日本製。はて?・・・よく見ればドラえもん。バンダイがドラえもんの秘密道具の一つというコンセプトで販売した、110フィルムを使うステレオカメラだ。こういうものまで収録されているとは。
 ドラえもんはともかく、使ってみたい気になるカメラが、表紙を飾っているキルフィット・ステレオ。ビューファインダーが大きくて使いやすそう。下側の窓は距離計かな。パーツの配置から想像すると、他のカメラとは全く異なるコンセプトでデザインされているに違いない。この辺りは実物を触ってみなければわからない。あるいは分解して内部を・・・。
 なんと残念なことに、この本によるとおおよその製造数は6だそうである。単位は台。6台。これでは手に入れるのはまず無理だ。現物さえお目にかかれるかどうか。きっとどこかの博物館にでもあるのだろう。そう、海外の。
 珍しいカメラは諦めるとしても、Werner Weiser氏の本は改定もされていて、今でもebayで手に入れることができる。


  
△ドラえもん(笑)

投稿者 J_Sekiguchi : 2017年10月19日 10:00


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