STEREO CLUB TOKYO

« 幻の偏光フィルターユニット | メイン | モデルナンバーST523 »

吊り金具の治療

 リアリストを使い込んでゆくと真っ先に壊れるのがストラップの吊金具だ。カメラ本体に左右に付いていて、ネジで止めてあるやつね。これは板金用のアルミ板を打抜いて作られているから軟らかい。ストラップを通すリングの方が硬い材質で作られているから、どうしても軟らかい方が負けてしまう。特に、左側の金具の方が薄い板で作られているからやられやすい。重いリアリストを支え、あなたの首に下げられてブラブラしているうち、ゴリゴリやられて削れてしまう。使い込まれたものほど金具の端がめくれ上がっていて痛々しい。これを放っていれば、ついには金具が切れてカメラが落下、硬いコンクリートに叩き付けられてバラバラのパー。あーこわい。
 こんなことになる前に、直してあげましょう。金具を全部作り直す手もあるけど、これはめんどくさいし、上手に作るのが難しい。補強金具で対処しましょう。まず、めくれ上がった金具部分はヤスリで削って滑らかにしておきます。次にDIY店でボールチェーン用の端金具を購入しましょう。ちょうどいい幅のものを選んで。ステンレス製もあり、1個20円ぐらい。ニッパーで両端を切り離し、真中の部分だけ使います。切り口はヤスリで滑らかに。カメラ金具のカーブと同じになるように形を整え、金具にかぶせます(かぶせるというより、横から差し入れる感じ)。エポキシ系の2液接着剤で固定すれば出来上がり。施工後は損傷が進行しませんし、接着剤が剥がれにくい工法ですからカメラ落下の危険がぐっと減ります。カメラ側の金具がひどく損傷していても補修が可能ですからぜひお試しください。
 これってなんだか、虫歯の治療で銀のクラウンをかぶせるみたいだな。

R24.jpg

投稿者 sekiguchi : 2005年01月22日 00:11


URL: http://here.there.jp/mt-tb_there.cgi/588