STEREO CLUB TOKYO

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パワーアップビュアー

 さて、だいぶ見やすくなったビュアーであるが、せっかく電球を明るいものに替えたのに他の改良のために画面が暗くなってしまった。もう少し明るくできないか?ビュアー本体内にセットされている白色プラスチックでできた反射板、こいつがもう少し頑張ってくれればいいのに。というわけで選手交代です。白色よりパワーアップするなら銀色です。アルミホイルを貼ったらどうかというと、光のムラが強くなりすぎて、せっかく苦労して入れた白色拡散板の効果がだいなし。もうちょっとマイルドな反射にしたい。というわけでアルミホイルに梨地面を持った透明プラスチックシートをスプレー糊で貼りつけ、アルミのシワを伸ばせば立派な反射板の出来上がり。これをカットしてビュアー内部にセットするのである。梨地面のシートも大きな模型店やホームセンターに行けば扱っている。わざわざ買わなくても、普通に身の回りにあるものでも使えるものがあったりするので工夫して欲しい。
 さて、白色光源といえば白色発光ダイオードがここ数年で汎用品になりつつある。光量の割に消費電力が少なく、懐中電灯にも使われるほどポピュラーになった。ではこれをビュアーの光源に使ったら、というアイデアを実際にやってみた。ビュアーにセットする手間があるが何とか使える。でも問題点も多い。LEDは光束が細いので画面を一様に照らすには向いていない。これを拡散させて画面を十分に明るくするには、4~6個のLEDが必要だった。また、若干青味がかる傾向と、一個ずつの色バランスにばらつきがある。青色に偏ってしまった場合は色温度の補正とは少し違う。この補正にはイエローのフィルターが必要になる。実験では薄いイエローのゼラチンフィルターで白色になった。まあ、こんなことをあれこれやってみるのも楽しい。

R39.jpg

投稿者 sekiguchi : 2005年07月17日 23:27


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コメント

クリプトン球の発光部をスリガラス状にする方法はフッ化水素が入手しにくいので、ガラスの部分にアロンアルファを薄く塗り広げ口金を持ってネイルアートのコーナーに売っているアクリリックパウダーの容器の中で転がしてまぶすという方法はいかがでしょうか。

投稿者 nami : 2005年07月21日 22:22

コメントありがとうございます。
電球ガラスをこのように加工したことがないのですが、良いアイデアだと思います。ただ、アロンアルファはこのような使い方だと固まりにくいかもしれません。パウダーは透明感があって微細なものが良いと思いますが、アクリリックパウダーがどのようなものかちょっとわかりません(ゴメンナサイ)。
他に身近にあるもので使えそうなものは「デンプン」つまり「かたくり粉」なんて良いのではと思います。デンプンはカラー写真黎明の時代、着色してカラーフィルターとして使用された由緒正しい写真材料(?)です。あまり関係ないかな。
接着剤はスプレー糊等の方が使いやすいかもしれません。いろいろ試して良い方法を見つけてください。
ただ、フッ化水素だけは手に入れられたとしても取扱が非常にムズカシイ危険な薬品です。皮膚に誤って付くと骨まで損傷する例もあるそうですから、これを使ってすりガラス化することはやめた方が良いでしょう。

投稿者 sekiguchi [TypeKey Profile Page] : 2005年07月22日 01:11