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枚数カウンターの修理・調整

 枚数カウンターが動かない、動きがおかしい、指標とダイヤルがずれているといった症状の場合、写りに影響がないとはいえ気分のいいものではないし、何枚撮ったかわからないという状況ではシャッターチャンスを逃す原因になりかねない。これを直すには、カウンター機構の調整が必要だ。この機構はトップカバーの裏面に全てがある。トップカバーの4本のネジを外し、カバーを持ち上げる。気をつけねばならないのは、ホットシューから伸びる黒いコードがボディとつながっているので無理に引っ張らないこと。作業を快適に進めるには、このコードをホットシュー裏面で外しておくこと。コードの端子はネジとナットで固定してあるので、ナットを外してコードを外しておく。
 カウンターダイヤルの指標がずれている場合は、ネジ①を緩めて指標とダイヤルを合わせなおし、再びネジ①を締めればよい。ただし、ネジを締めるときにダイヤルが再びずれるので、遊びしろを見ながら根気よく調整を行う。
 カウンターが動かない場合は、スプリング②が外れているか、ラチェット調整部③が緩んでラチェットが作動していない。動きがおかしい場合は、ラチェット調整部③が狂っているか、爪付き板バネ④の位置がずれている。スプリングが外れている場合は簡単だが、ラチェット調整をする場合は手間がかかる場合もある。どちらかがずれているだけならまだしも、両方がずれているときはバランスを見ながら調整しなければならない。また、ギアの僅かな偏芯で、ある部分は正常に動くがある部分では動かないという事例もある。これも丹念に調整すれば直るのであるが、高度の集中力と根気を要求される。不要な作業を避けるため、まずはラチェット調整部③のみで調整をすること。ここで直れば幸運である。爪付き板バネ④を触るのは最後の手段と考えよう。
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投稿者 sekiguchi : 2006年06月03日 20:44


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