STEREO CLUB TOKYO

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New・NDフィルター

 以前、リアリスト専用フィルターの枠だけ使って新しいフィルターを作ることは面倒だと書いた。実際、ガラス製のフィルターを小さく円形に切り取ることは難しいし、請け負ってくれる業者があるかどうか。あったとしても、値段の相談やら心配なことも多い。こんな面倒なこと、やっぱりできない。でも、このサイズのNDフィルターがあれば夏場の屋外で絞りすぎないで撮れるし、なによりフィルターを付けたままでレンズカバーを閉じることができる。こんな便利なものならやっぱり欲しいなぁ。
 というわけで思案の結果、樹脂製のフィルムフィルターをハサミで切って組み入れる方法を使うことにした。さて、元のフィルターの枠が使えるかどうか。今回のために新たに中古のリアリスト・フィルターを入手し、分解を試みた。その結果次のことが判明した。
・作られた年代で、フィルターガラスの固定方法が異なる。
・大きな枠のもの(おそらく初期型)は前側からリングをはめ込んでいる。分解しやすい。
・小さな枠のもの(最も多く流通)は、裏からかしめているので切削して分解する。
新しいフィルターとして使うなら、マーケットの流通量が少ないが初期型の「大きな枠」のものをお勧めする。分かりづらいかもしれないが、右側写真の右列のペアがこれ。大きさを合わせて厚紙で作った円盤でフィルムフィルターを挟み、切り抜く。分解した枠にはめ込んで、固定用のリングを再セットすれば出来上がり。作例では露出倍数が4倍になるように作ってある。
 小さな枠の場合、元のガラスフィルターを取り除くのがすごく難しい。ガラスを割ってから枠を削らねばならない。後付フィルターは、両面テープでモルトプレーンの小片を3カ所ほど貼り付けて固定している。作例では露出倍数が6倍になるように作ってある。
 こんなふうにして露出倍数の異なるセットを3組作り、ケースに入れて携帯している。カラーバランスも崩れず、とても使いやすいフィルターセットが完成した。

NDフィルタ.JPG
                小さな枠・露出倍数6倍 ▲
                          大きな枠・露出倍数4倍 ▲

投稿者 sekiguchi : 2008年02月23日 23:01


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