STEREO CLUB TOKYO

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白色LED

 以前に、バックライト付ビュアーの色温度を上げる方法について書いた。あれは豆電球の色温度をフィルターを使って補正する、というものだったが光源自体を白色化できればより簡単になる。昔は高価だった白色LEDも、ずいぶんと安価になってあちこちに使われるのを見るようになった。消費電力も少なくて済む。では、これをビュアーに組み込んでみようというのは自然な流れだった。
 実際に組み込んでみると、いろいろと問題があることがわかった。一見明るく見えるLEDの光だが、指向性が強いため、画面の全部を明るく照らすには複数個のLEDが必要になる。もう一つはLEDの色調にばらつきがあること。もともと、白色LEDのベースとなっているのは青色LEDで、この光をモトに蛍光を発する物質を組み合わせて白色になるように構成されている。そのため、やや青みがかった光を発するものがどうしても出てくる。
 もう一つは、LEDといえども大きな電流を流しすぎると発熱する。このあたりの回路設計がどうにも苦手だ。僕は電気工作が苦手なのだ。あれこれやっているうち、LEDが劣化したのかどれも微妙に青っぽい光になってしまった。それでも、デルタステレオ用のビュアーに組み入れた。電池はリチウム電池を使い、もともと軽量なビュアーがさらに軽量になった。
 使ってみるとなかなかいいんだけど、やっぱり青みが気になる。これを補正するには、黄色のフィルターを使う。青と黄色を混ぜたら緑色になるじゃないか、というのは絵の具の場合。光の場合は違うのだ。
 というわけで、結局フィルター補正で白色にした。でもどうしても電気回路がこれで正しいのか気にかかる。いつかのコンデンサのように、いきなりバン!!ってなことにならないだろうか。心配なのであまり使っていない。

白色LED.jpg
▲豆電球の口金にLED4灯をセットした。

投稿者 sekiguchi : 2010年01月22日 10:00


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