STEREO CLUB TOKYO

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コマ箱

 マウントするために長巻のフィルムをカットすると、全部で58コマになる。これをバラバラにならないよう保管しておくのはけっこう苦労するのだ。いったん全部カットして、左右のペアごとに並べ替える。ここまではまあいいとして、これをどう保管するか。一つにまとめてフィルムケースの中に入れておくのも良い。蓋を閉めておけばバラバラになったり、コマの順番が乱れてペアが崩れることがない。だけど、マウント作業のときは取り出しにくい。
 理想を言えば、内部に仕切りがある箱で、1ペアごとに取り出せるものがいい。そんなものがリアリストのマウントキットに、プラスチック製のトレイとして同梱されている。もちろん中古品。ebayなどで入手するしか方法がない。
 キット全部はいらない。この箱だけ欲しい。それでebayを監視していたが、結構人気があって高額になりやすい。たかが箱に、と思うほど高くなる場合があるのだ。それに実物を見たことがなく、細部の仕様がわからないので入札しにくい。
 それなら、自分で作ればいいではないか。またまた「自分で作るシリーズ」である。たかが箱なら紙で作ればいい。自作マウントの研究のため、買っておいたA4判ケント紙がある。これを使おう。紙のカットは、自作マウントの加工で活躍してくれているクラフトロボを出動させれば簡単なはず。さてと、早速カットデータを作成しよう。
 自分が使いやすいよう寸法を決めてデザインするのは楽しいものだ。クラフトロボを使うと、はさみで切るより数段高精度に、しかも早くカットできる。こういうとき、ホントウに頼りになる。カットしたパーツを組み合わせるとピタリと合う。
 各部を糊付けし、保管時の埃避けのために蓋も作る。クラフト模型を作るのはこんな感じかな?と思いながら楽しく作業完了。どうせならと3個作製した。その日からマウント作業が実にやりやすくなった。おススメです。

コマ箱.JPG

投稿者 sekiguchi : 2010年02月02日 10:00


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コメント

まいどお世話になっております。いや、ほんと、拝読してヒントや参考にしたり、感慨を新たにしたり、、。
リアリストマウントキットですが。プラスチックの箱の前に紙の箱時代がありまして、この自作の写真とほとんど同じですね。なるほどと思ったのは、底に駒番が印刷されていて上から見えます。単純にカット順に入れて行くのですが、1L、BLANK、2L、1R、3L、2R、とおなじみ順番に振られて、再び2周目アタマに戻って入れていくようになってます。先頭の1Lの駒箱に2周目は19L、BLANKの駒は18Rという具合。縦、横、6駒で36室あります。ハーフサイズでも対応できると考えたのでしょうか。大きさはヨコ23ミリタテ18ミリ深さ31ミリくらいでした。そのうちにワタクシのブログにこのマウントフルセットを書こうと思っていてそのままになっていた。前のユーザーのフィルムがカットされて入っていたのがおもしろい。

投稿者 テツオです : 2010年02月06日 10:46

僕は、リアリストのマウントキットはとうとう手に入れずじまいです。最近はebayにもこのキットが出てこなくなりましたし。
箱を自作してからは、積極的に探すこともなくなりました。
それにしてもリアリストのコマ箱は、番号の通りに入れればステレオペアになるようにしているのかと思っていましたが、順番に入れれば撮影順にR、Lがわかるようになっている、ということだったんですね。なるほど。僕の使い方とはちょっと違うわけですね。

因みに、僕が作ったものはヨーロピアンフォーマットでも収納できるようにしています。クラフトロボは大したもので、ハサミで切り抜いていたらウンザリするような細かい作業まで、あっという間に切ってくれるので感動です。
この他にもロボが活躍できそうな場面を模索しているところです。

投稿者 sekiguchi : 2010年02月06日 18:18