STEREO CLUB TOKYO

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変色

 今はもう中古のステレオカメラを買うこともなくなった。いろいろ手に入ったのでお腹いっぱい。くれると言われれば喜んで貰うかもしれないが、中古屋巡りをして新しいアイテムをわざわざ探すという行為はここ数年していない。熱が下がってきたのかとも思ったが、物欲が治まっただけでステレオ熱が冷めたわけではない。
 リアリストは同じモデルを2台も持っていたりで、改めて数えたら10台もあった。これだけあると順番に使うのも大変。気分で使い分けるのもいいけど、フィルムを使い切らないで別のカメラを使い出すと混乱が始まる。カメラになじんでくると、手に持った重さの感触でフィルムが入っているかが分かるという話を聞いたことがある。が、いくらなんでもそうはいかない。カメラを使うときはいつも、巻き戻しノブを回してみてフィルムが入っているかどうかを確かめることにしている。
 そんなある日、ノブを回してみるとカラのはずなのにフィルムが入っている。何だろう?思い出そうとしても思い出せない。とりあえず残りのコマを適当に撮影して現像に出してみる。仕上がりを見て驚いた。なんと、2年以上前のものだった。
 何かの用事で夏のシーズンも去った後の新島に行ったときのものだ。適当にスナップしたのだが、大して思い入れも無かったのでそのままにしておいたのだ。島から帰って棚の上に置いたまま、別のカメラに興味が移ってそのまんま。明るい場所に置いてあったからごくわずかな光漏れが蓄積されたのだろうか。そんな光線引きの生じたコマもある。
 露光したフィルムをあまりにも長時間放置しておくと、潜像がだんだんと薄れ、ついには何も写っていない状態になるのだが、このフィルムはそこまでいかなかった。だが、全体に赤みが強い変色を生じていた。それでも使えそうなコマをマウントし観賞してみると、撮影したときの記憶がよみがえってきた。記憶は変色しないから、この赤味はとても気に障る。

変色.jpg

投稿者 sekiguchi : 2010年07月30日 10:00


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