STEREO CLUB TOKYO

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ミッドセンチュリー 

 古い車が好きである。街中でとっても古い車が走っていると嬉しくなる。フォルクスワーゲンのカルマンギアなんて、本気で中古車を買ってみようかと思ったこともある。こんなことを言うとカメラも含めて懐古趣味なんだろ、と指摘されそうなんだが。別に古いものならなんでも好きというわけじゃない。ただ、車に関してはやっぱり‘50sのデザインが好きなんである。
 景気の動向と車のデザインには相関があると聞いたことがあるが、景気との相関はともかく、その時代に受け入れられるスタイルというものがある。‘50sに流行ったテールフィンなんかも好きなデザインだ。
 この時代にはミッドセンチュリーといわれるデザインがあって、宇宙的とか近未来的といったデザインの製品が多く作られた。流線型のボディにニキシー管表示の電卓とか、カプセル型のボディにフリップを使ったいわゆるパタパタ時計とか。デザインの奇抜さと、使われているパーツの古さのアンマッチが今になると面白い組み合わせに見える。
 そんな感じでカメラのデザインに目を向けると、あんまりモダンなのが無いよな。リアリストなんか四角だし。そのほかのステレオカメラにしても、全体的な印象からすると平凡に見える。やっぱりビューマスター・パーソナルとか、ステレオVividなんかがデザイン的には一番、ミッドセンチュリー・モダンなのかな。
 カメラは何とか自分でメンテナンスができるし、仮に壊れても命にかかわる問題にはならない。だけど車となると別だ。車検もあるし、修理や部品の調達にもお金がかかる。そんな苦労を考えると、古すぎる車に手を出すことに躊躇する。自分の家にガレージがある環境と、休みのたびに工具を持って整備するところまで好きじゃないと続かない。
 古い車に乗るのは諦めたが、クラシックカメラは小さな机一つ分のガレージで済むので今のところ続いている。
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投稿者 sekiguchi : 2010年08月20日 10:00


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