STEREO CLUB TOKYO

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どんな紙がいいか?

 マウントに使う紙はどんなものがいいか。これには個人の趣味も出てくるので、これじゃなきゃダメだというものはない。だけど、昨今の自作マウント事情を調べてみると、誰もが苦心しているのが紙のコシのようである。
 一般に手に入りやすい厚紙は、坪量で200g/平米台のものが多く、厚さで0.3mm前後、はがきよりちょっと厚いという感じだが、ステレオマウントに使うにはちょっと薄すぎる。もう少し厚いものが欲しいところだが、このランクで「特厚口」とされ、これを超えるものは普通に流通していない。仕方なくこの厚さのケント紙を使っても、コシが弱いのでなんとも頼りない。そんなわけで個別ファイルなど、厚紙製品を流用して最適な用紙を手に入れようとしたわけである。
 個別ファイルといっても、紙の種類や価格帯も様々で、やはりケント紙をベースにしたものはコシが足りない傾向がある。たぶん、表面の滑らかさを出すためにパルプ繊維を細かくしているためだろう。もっと粗い紙のほうがいいか。
 楽天は、最安価格帯を調べるのにも重宝。ここで、個別ファイルの安いものを探してみるといい。50枚入りで千円を切るものもある。見つけたのが、今村紙工という会社で製造している個別ファイルである。これがなかなかいい。
 特別厚手のクラフトペーパーのような厚紙でできており、片面には白色コートが施してある。マウントにするときは、白色の面を外側にするといい。茶色の面はやや粗い感じだが、糊付きが良いので不便はない。クラフトロボでのカットもスムーズだし、他の紙にはないコシがある。この個別ファイル50枚から、600枚のリアリストマウントを作ることができる。
 この個別ファイル50枚は、送料込みで1,500円ほどだから、マウント1枚当たり2.5円になる。素材のみの価格になるが、これほどリーズナブルなものは他にはあるまい。次は、カット精度を上げる工夫を紹介します。(つづく)

▼ 参考としてカッティングデザインの小ネタを提供します。
マウント窓枠.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年05月13日 10:00


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