STEREO CLUB TOKYO

« ヒートシール方式への実験 | メイン | どんな紙がいいか? »

これはいける。新マウントのカギ。

 自作マウントを改良しながら、イロイロと苦労を重ねてきたわけであるが、一番の苦労は糊付けだった。糊付け作業が楽になるよう、糊シロを分割したマウントを考案したのも過去の工夫の一つ。だいぶ改善されたのだが、それでもはみ出た糊で指がベトベトになる。慎重にフィルムを扱わなければならない作業にあっては、やはり煩わしい。
 もう一つ、糊シロを分割したマウントは形が特殊なため、A4サイズの用紙で4枚しか取れない。屑として捨ててしまう部分が多く、もったいない。ヒートシールの紙があれば、こんな無駄や苦労が省けるのだが。何とかならんか。
 そんなわけでヒートシールの紙を捜したが、見つからず。そこで、前回の実験の結果である、合成樹脂系の糊がヒートシールに応用できるというものを実践してみた。張り合わせ面にスティック糊を塗り、十分に乾燥させる。はみ出した糊はマウント作業前に取り除いておく。糊を塗るだけなら結構簡単。ストレスなく作業が進んでゆく。出来上がったものは、粘着性が全く失われていて、本当にこれで大丈夫だろうかという感じ。乾いた糊が熱でくっつくのだろうか???
 フィルムとアイロンを用意し、シール作業をしてみる。すると、どうだろう。過去に購入したヒートシールマウントと全く同じように仕上がるではないか。さらに実験すると、シールする片面に糊を塗っただけでも接着する。これは驚き。
 こうなると、糊シロを分割しなくても良いので、簡単な形状のマウントに戻すことができる。クラフトロボのカットデザインを一新し、A4用紙で6枚が取れるようにした。ただし、クラフトロボではカット可能範囲にぎりぎり収まる状態なので、用紙セット時の位置調整には微妙な手加減が必要。まねをする人は、この点に十分注意下さい。
 ようやくゴールが見えてきた。こういうのが趣味の醍醐味だよなぁ、なんてつぶやいてみる。(つづく)

マウント切断配置.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年05月11日 10:00


URL: http://here.there.jp/mt-tb_there.cgi/3406