STEREO CLUB TOKYO

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⑥広場での出会い

 昨年、2010年の7月にテレビのニュースで紹介されていたのが、グラン・プラス広場を色とりどりの花で敷き詰め、絨毯のように飾る祭りの様子だった。たくさんのベゴニアの花を使うそうである。
 この祭り、隔年で実施され、その期間も3日間だけという。テレビの画面からでも、十分美しさが伝わってくる。その場に居合わせたら、どんなに幸せなことだろう。僕が訪れたのは祭りの無い年だった。
 グラン・プラスは長方形の敷地を歴史のある建造物が周りを囲む。ゴシック建築の市庁舎、かつては王の家と呼ばれた市立博物館、ギルドハウスなど。オープンカフェやレストランも並んでいる。
 広場の中心に立って、ぐるりと見渡すだけで、過去にタイムスリップしたような気分になる。祭りの時期でなくとも、この大きな石畳の広場にはたくさんの観光客が集い、街の人たちの憩いの場でもある。
 リアリストを首からぶら下げて散策していると、子供たちが列を成して広場に入ってきた。幼稚園か、小学校低学年のちょっとした遠足だろうか。列の前後には引率の先生方だろう、ちょっと年配のご婦人が付いている。
 早速、子供たちが鬼ごっこを始めた。あちこち駆け回る子供たち。時折、先生が子供達に注意を促す大きな声が広場にこだまする。子供たちはそんなことにはお構いなし。はしゃぎまわって、駆け回る。
 そのうち、子供たちが僕のリアリストに気付き、興味深そうに覗いてくる。3Dカメラだよ、と言うと、なぜかレンズを覗き込む。一人がやると、みんなやりたいのだね。笑いながら覗き込むのがかわいい。
 子供達に「写真を撮るよ」と言うと、みんなで並んで笑顔を向けてくれた。では、またね。(ベルギーの旅・おわり)

グランプラス3.jpg

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投稿者 J_Sekiguchi : 2011年12月15日 10:00


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