STEREO CLUB TOKYO

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①ぼんじゅーる

 カメラ発祥の国、フランス。えっ?という声が上がったかもしれないが、本当だ。有名なダゲレオタイプを発明したダゲールはフランス人である。では、フランス製のカメラと言ったら何がある?・・・ほらほら、パッとは出てこない。
 前に紹介した、ベラスコープF40はフランス製のステレオカメラである。ステレオではなくてもフランス製のしゃれたカメラはいくつもあり、その筋ではけっこうな人気があることも確か。これを持ってエッフェル塔を撮りたい。
 そんな願いはあったものの、パリに行くチャンスが巡ってきたときに連れて行ったのはステレオ・リアリストであった。なんでベラスコープを連れて行かなかったんだ?と詰問されそう。でも、もし旅先で壊れたとき、僕が直せるカメラはリアリストだけなのだ。ベラスコープは浅草の有名なカメラ屋さんの手により整備されたもので、僕なんかが手を出す隙がない。両方持ってゆくのは大変なので、自分でメンテナンスできるカメラの方を選んだのだ。そう、ドライバーセットも一緒に。
 さて、今回パリには5日間ほど滞在したのだが、写真を撮るためなんていう楽しい目的のために行ったのではない。別の用事で行ったので、その合間の、限られた時間を活用するしかなかった。それでも、できるだけたくさん撮ることにした。旅行に行くとき、ステレオカメラが傍にある。今では、旅を楽しむ当たり前のスタイルになった。
 カメラをいつも携帯していると、いい絵が撮れる。そんなコトバを思い出す。リアリスト1台、予備のフィルム数本がいつも鞄の中にある(だけどリアリストが、もう少し軽いと助かるのだがねぇ。ベラスコープもつれてゆく余裕は無いのだよ)。
 凱旋門に近い場所に宿を取ったのが幸いし、限られた時間の中でもいろいろ見て回ることができた。だが、それもパリの街の、ほんの一部に過ぎない。それはさておき、素敵な巴里の街並み散歩をどうぞご一緒に。(つづく)

凱旋門.jpg
▲通りの先に凱旋門が見える。
PARIS.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2012年01月05日 10:00


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