STEREO CLUB TOKYO

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ケチ技

 カメラにフィルムを装てんする。言葉にすると短いけれど、その手順は人それぞれに特徴がある。フィルムのベロを先にスプールに差し込む人、パトローネをはじめに所定の位置にセットするのがおきまりの人。どちらが正しいというのでもないけどね。リアリストはスプロケット歯車に押さえの金具があるから、もうひと手間かかる。
 フィルムの装てんは慣れてしまえばどうということはないのだけれど、昔から失敗につながる鬼門だった。撮影を終えたと思ったら、フィルムがスプールから外れていた、なんてね。こんな失敗は本当にイヤだ。
 ちゃんとフィルムが送られているかは、巻き上げノブの動きでわかるのだけどね。カメラメーカーも装てんしやすいスプールにしたり、送りのインジケーターを付けたりと工夫をしていた。最後にはモーター駆動になり、ベロを所定のところにセットすれば、あとは機械が全部やってくれるようになった。ありがたいことです。
 便利なのは大歓迎ではありますが、機械まかせだとちょっとした工夫ができない。新しいフィルムはパトローネの中に入っている部分は感光していない。これを装てんのために引き出すから感光してしまうので、蓋を閉めたら2回、空送りをしなければならない。もったいない。暗闇の中で装てんし、ここも使ってしまおう。現像所では規定枚数以上のコマは保障しないとしているが実際にはこうして撮影枚数をかせぐことができる。
 フルオートのカメラではないから使える技。押入れとか、ダークバッグを使って手探りでフィルムをセットする。ただでさえ失敗しやすいのに手探り作業。危うい技だが、僕はこれが苦にならない。めんどくさいからあまりやりませんけどね。はじめてやるときは、じっとカメラの内部を見つめ、構造と寸法を記憶に焼き付けてからにしよう。


ダークバッグの中で手探り・・・めんどくさい・・・

投稿者 J_Sekiguchi : 2013年05月16日 10:00


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コメント

ダークバッグ。なつかしい。死語になって久しい。リアリストのダークバック装填はちょっと得するけど、慣れないとね。先端をスリットに突っ込むだけのアバウトだから。
一番使ったのは、トライXの100フィート缶だったかな。超ウルトラマニアっぽいのでは、リコーフレックスのリコーキンを使う時。たしかダブルパトローネで、巻き戻してからでないと、巻き上げ方向がダメだったと記憶している。ブログに書いているのだけれど、読み直さないと詳細忘れた。老人性健忘症。

投稿者 テツオ : 2013年05月20日 11:42

リコーキン・・・知りませんでしたが、調べてみたらずいぶんと面白いものですね。こういうのを使うと楽しいでしょうね。ホントに超ウルトラマニア。いいですねー、こういうの。

さて、ダークバッグを使うのも面倒なので、新しい技を考えてみました。次回「ケチ技・EX」をお楽しみに。

投稿者 J_Sekiguchi : 2013年05月22日 00:51