STEREO CLUB TOKYO

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モーターショー

 幕張にて隔年で開かれる東京モーターショーは、自動車メーカー各社の最先端技術を見ることができる。どこのブースも工夫を凝らした展示やパフォーマンスがされていて面白い。毎回楽しみにしていたのだが、景気低迷の世の中に突入して以来、近未来的な夢のある車の展示がずいぶんと減ってちょっと寂しくなってしまった。今年の出展会社もだいぶ減るようである。そんなわけでここ何年も行っていない。お祭り好きの僕としては、こういうイベントは派手であって欲しい。
 さて、ピカピカに磨かれたカッコイイ車をステレオで撮るとこれがとてもイイのであるが、屋内の展示であるし、多種類の照明が光源になっている環境では撮影が難しいと感じる人も多いだろう。実際にはそれほど迷うことはなく、普通のデイライトタイプのフィルムを使い、ストロボを補助光源にすればカラーバランスを崩すことなくよい結果が得られる。人工的な光源だからということでタングステンタイプのフィルムを使うと不自然に青みが強くなってしまう。ハロゲンランプなど色温度が高めの光源が多いのでデイライトタイプのほうがマッチするのだ。
 ステレオで撮影して気付くのが、車のボディに反射する光源の光点は左右の目で大きな視差があり、ちらつきという形でメタリックな質感が伝わってくる。普通の平面写真になるとこの光点はただの白い点として表現されてしまうのだが、ステレオではキラキラと光って見えるのだ。会場の臨場感が伝わってきて、写真として非常に面白い仕上がりになる。
 こういうイベントにはコンパニオンのおねいさんがタクサンいて、カメラ小僧さんたちもタクサンいる。この状況で撮影するというのもそれはそれで面白いんだけど、ちょっと気恥ずかしいものでもある。だからこういうイベントはパーッとお祭りの雰囲気にして欲しいわけだ。世界経済がリーマンショックから立ち直り、早々に活況を呈するよう心から願っている。

Car.jpg

投稿者 sekiguchi : 2009年10月23日 23:12


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