STEREO CLUB TOKYO

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マウント楽ちん大作戦

 未だにフィルムでステレオ撮影をしている人は少ないだろう。ステレオ・デジカメが登場してから、フィルム派は激減、絶滅の危機に瀕している。デジカメという脅威が駆逐している、のではない。だいたい、ポジフィルムでステレオ写真を作るということ自体、とってもメンドクサイのだ。メンドクサイことは誰でも嫌い。これが激減の原因だ。
 自分でポジをマウントに仕上げるときに、とっても面倒なのがマウントのシール。アイロンで接着できるとはいえ、一枚ずつ、フィルム面を避けながらアイロンを押さえる作業はくたびれる。時間も力も必要。しかも単調。ツマラナイ。
 こういう、単調でツマラナイ、くたびれる作業というのは機械に任せてしまいたい。いくらフィルムで撮ることが好きだといっても、僕だってこんな作業はとってもイヤなんです。有能なロボットでもいてくれれば、すべてお任せしたい。
 まあ、全てをお任せできなくても、フィルムをセットしたマウント台紙を機械の入り口に入れれば、後は自動で出口からシールされて出てくる、そんなことぐらいはデキルのではないだろうか。そんなことを毎日考えていた。
 マジメに考えると、加熱されたローラーで挟んで、モーターで送ればいいのだ。単純な構造。自作することもできそうだけど、僕は電気モノには弱いのである。特にヒーターは怖い。火傷だけじゃなく、漏電の可能性も高い。
 自作は無理かな~なんて、思考が行ったり来たりする日々が続いていたが、市販でこういった機械があることに気が付いた。ラミネーターである。書類をフィルムでパウチするときに使う機械です。まさにぴったりの機械。
 早速、アコ・ブランズ・ジャパン社GLMH420型を選定し、購入した。ハロゲンヒーター採用のクイックスタートラミネーターA3対応マシンである。作業の詳細は追って紹介しよう。(つづく)

H420.jpg H420a.jpg
▲導入した最新鋭機w                ▲怪しく光るハロゲンヒーター

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年10月20日 10:00


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コメント

うーむ。コダックのマウントサービスは偉大であった。天国であった。ウチは白い箱が段ボールにたくさん詰まっているけど。
本国ではコダックマウントサービス以前のガラスマウントとかアルミフレームとかの時代もあったのだよね。ebayにこういうのが出てきて、たくさん持っている。おじいちゃんが死んだら子孫はこういうのを大事にしないとしか思えない。自分が赤ちゃんのステレオ写真とかも。
このところ、師匠がおっしゃるところはすべて追随しようと思っております。ご健闘を祈る。
自称弟子第5号より。

投稿者 テツオです : 2011年10月29日 10:24

毎度ご来店ありがとうございマス。
大先輩からの激励、感謝感激でございマス。
でも師匠はやめてくださいよぅ(笑)
好き勝手に書かせていただいておりますので、「それは違うんではないの」というトコロもあろうと。ご参考としていただければ幸いです。
でもまあ、フィルムだから残ってゆくというのもあるのかなあ、なんて考えてみたりもします。

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年10月30日 22:50