STEREO CLUB TOKYO

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もう一つの窓

 リアリストをヨーロピアンフォーマットに改造したときのこと。画面の横幅を広げたのだから、ファインダーもそれに合わせて広げた。だが、マスクを切り広げて視野を広げても、視野の四隅が欠けてしまう。それなら、外付けのファインダーを取り付けてみようと考えた。リアリストのホットシューにぴったり合うファインダーだ。
 ところでこのホットシュー、真ん中にシンクロ接点が飛び出している。邪魔に思う人もいるだろうが、この方は理にかなっている。もともとシューというのはフラッシュ用ではなく、ファインダーや距離計を取り付けるためのものだ。ここにフラッシュも付くようにして電気接点を設けるとき、カメラ側は平坦にしてフラッシュ側を出っ張らせた。これだと、フラッシュを取り付けるときに、間違ってフラッシュ側の接点が短絡してしまうことがある。取り外すときも同じ。
 リアリストのシューはフラッシュ専用として設計され、短絡しにくいオリジナル接点を用意したのだと僕は推理している。熱を発する閃光電球を使うのだから、安全面では出べそシューの方が優れている。
 さて話はファインダーに戻り、この出べそが邪魔しない外付けファインダーをebeyで探した。欲しいときにはあるものだ。どういうわけか、横幅が寸詰まりに作られたファインダーを見つけた。何かのカメラ専用のものだろう。パララックス補正機構もある。画角もちょうどよく、ヨーロピアンフォーマットにぴったりと思われる。ドイツ製。
 早速落札し、ヨーロピアンに改造したリアリストに取り付けた。覗いてみると、んん??こんどはリアリストのレンズカバーが視野を邪魔するではないか。取り付けた感じはとてもいいだけに残念。レンズカバーの跳ね上げ角度を制限するようにすればだいぶ改善するのだが。やっぱり出っ張るファインダーが邪魔なので、結局外して使っている。

ファインダーON.jpg

投稿者 J_Sekiguchi : 2011年10月13日 10:00


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