STEREO CLUB TOKYO

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Reel 3-Dカタログ(続き)

 Reel 3-Dで販売していたのはステレオ用品だけでなく、カメラの取扱説明書のコピーも販売していた。中古カメラの購入で困るのが、取扱説明書が付いてこないこと。まあ、たいていのカメラは説明がなくても使えるのだけれど、説明を見てなるほどと思うものもある。Reel 3-Dの凄いところは、ステレオカメラや付属品類の取扱説明書まで豊富に取り揃えている、ということ。本来の目的でなくても、この取扱説明書をコレクションするだけでステレオカメラの歴史を語ることができそうである。
 こういったものも含め、Reel 3-Dのカタログには、ステレオ写真を楽しむために必要なものはほぼそろっていたという驚きの事実。見落としがちな、ストロボを使った撮影のための機材。日本のストロボメーカーニッシンのグリップ型ストロボがカタログに載っている。ニッシンは米国でも信頼のブランドとして浸透している。面白いのは、リアリストは左手シャッターなので、グリップの取り付けを切り替えて右側に配置すればもっと使いやすいだろうに、と。僕はニッシン製ではないが、グリップの位置を切り替えたストロボを使っている。どのストロボを使うにも必要な、ホットシューに出っ張りのあるカメラのためのアダプターも用意されていた。これがないとリアリストはもちろん、リベアなどでもストロボを使うのが難しくなる。必需品です。
 さて、このほかのアイテムについては次回紹介。

  
△取扱説明書リストの一部。まだまだあります。

投稿者 J_Sekiguchi : 2017年11月30日 10:00 | コメント (0) | トラックバック

市場の野菜

市場中央通りにはいろいろなお店が並んでいます。
そのなかでも八百屋さんはすごい。沢山の野菜が山積みです。
大地の恵みだよなぁ。
島らっきょうの季節だったから、美味しそうなのが並んでいました。

Stereo Realist F2.8 / Fujifilm RVP 100

クリックすると大きな画像が出ます。交差法でご覧下さい。

投稿者 J_Sekiguchi : 2017年11月23日 10:00 | コメント (0) | トラックバック

Reel 3-Dカタログ

 ステレオカメラとビュアーを手に入れると、いろいろ必要になってくるものがある。たとえばステレオマウント。今では販売してくれるところもなくなってしまったが、かつてはネット通販をしていた米国のショップReel 3-D Enterprises,Inc. があった。既に惜しまれながら閉店となった。ここの2000年のカタログがある。
 ステレオマウントだけでも数種類あり、フレームのサイズ、方式などさまざま。いつも使っていたのが、アイロンで接着する紙マウント。カタログによると、100枚で$7.95(安い!)、これに送料がかかる。たびたび買い足すのも面倒なので、たくさん撮影するようになってからは、1250枚入り$69.95を一番送料の安い船便で送ってもらうようにしていた。とても便利だった。
 ステレオスライドを保管するためのクリアホルダーも便利だ。日本の規格にはない3穴のファイルが必要だけど、ファイリングされたステレオスライドはビュアーを使って鑑賞するときにとても重宝する。旅行に行ったときのスライドを順番に並べてファイルしておくと、旅程を思い出しながらファイルをめくり、気が向くままにその時に立っていた場所の風景を再生してくれる。
 ビュアーも簡易なものならReel 3-Dで購入することができた。カタログにあるSV1ビュアーはなんとひとつ$3.25である。カタログの同じページにあるLife-Likeビュアーも買ったけど、僕はSV1ビュアーの方が好きだったな。これもずいぶんたくさん買いました。
 このカタログには他にもいろいろ面白いものがあるので、次にそれらを紹介しましょう。

    

投稿者 J_Sekiguchi : 2017年11月16日 10:00 | コメント (0) | トラックバック

市場中央通り

那覇市内にある市場中央通り。
ここがとってもおもしろい。端から端まで見て歩くだけで一日楽しめる。
このゴチャゴチャ感がステレオだとよくわかる。でしょ。

フィルムの画像をスキャナーできれいに取り込むのってムズカシイね。

Stereo Realist F2.8 / Fujifilm RVP 100

クリックすると大きな画像が出ます。交差法でご覧下さい。

投稿者 J_Sekiguchi : 2017年11月09日 10:00 | コメント (0) | トラックバック

リアリスト・リペアマニュアル

 ステレオリアリストを修理したい。こんなときどうしよう。昔のカメラだから、修理してくれるところなんてないだろう。初めてカメラを手にしたときにそう思った。それぐらい昔のものに思えたからね。
 実際にはこの手のカメラを修理してくれる専門のショップはあるので、お金はかかるけどどうにかなる。その辺りに気が付いた時にはもうこのリペアマニュアルを購入していた。エド・ロムニーの「stereo-REALIST CAMERA REPAIR」である。全文英語。
 この本はアメリカのEdward H Romney氏が書いたもの。彼はカメラの専門家のようで、リアリストに限らず各種カメラについてこのような本を出している。僕がこの本を購入したコスモシステム研究所の説明によれば、これらの本はロムニーブックといい、ロムニー氏がタイプライターで作成した原稿をもとにCanon 6600 Copierというコピー機を使って家内工業的に作っているもの、だそうだ。日本国内ではカメラ修理の資料が皆無という状況にあり、ロムニーブックを輸入し販売しているということだった。
 内容は修理マニュアルというよりは、リアリストとはどのようなカメラなのかということを紹介しており、なかなか興味深いものだった。修理に関する情報としては、内部の構造がわかる写真数点と、これを解説した記述があるが、これを見れば素人でも修理ができるというものではない。だけど、内部の構造について丁寧に紹介されており、実際にカメラを分解しながら読み進めると、リアリストの設計コンセプトのようなものまで読み取れるような気がして面白い。
 驚くべきは、この本でもビュアーや付属品に関する記述があり、単純なカメラメカの解説本にとどまることなく「ステレオ写真の楽しみ方」というような視点で書かれていることだろう。フィルム時代の立体写真については、日本より欧米の方がずっと進んでいたし、立体写真を心底愛好している人達がたくさんいたということが改めてわかる。そういう意味でも貴重な資料だと思う。

  

投稿者 J_Sekiguchi : 2017年11月02日 10:00 | コメント (0) | トラックバック