home > Stereo New England・ミーティング参加レポートその4

大谷和利

 恒例のSNEミーティング。今回は、1999年9月26日の例会のレポートである。参加者は50名くらいに減少したが、次回は再び大きなカメラショー(SNEもクラブとして出展)の後になるので、告知も行き届き、参加者も増えるものと思われる。
 全体構成は、ミニ・トレード・フェア→オークション→自慢の品の披露→招待作品の上映→そして参加者の作品の上映というおなじみの順番。
 今回は、我らがステレオクラブのTシャツを、SNEの中心スタッフの一人であるJim McDonoughさんに販売するという目的があったので、何はともあれ入り口で受付をしていた彼にLサイズ4枚を渡して代金80ドルなりをいただく。ちなみに、この80ドルは、今後のミーティングで販売されるユニークなステレオグッズの買い付け資金として利用し、日本での例会の際に競売にかける予定なので、乞うご期待。
 ミニ・トレード・フェアは、常連のRBTのディーラーの方が欠席したため、ちょっと寂しい感じ。その代わり(というのも変だが)いつもよりも中古のカメラ本体や、レンズ類の売り物が目立った。
 ドネーションコーナーには、クラブTシャツで唯一残ったSサイズのものを出品したが、「最低価格が20ドル」という設定に難があったのとSサイズという制約で誰も競り落とさず次回送りに…。次回は、もう少し最低価格を下げて再挑戦してみようと思う。
 自慢の品の披露コーナーでは、レントゲン写真のステレオ観察用という、双眼鏡のようなスコープが登場。これを通してみると、景色でも何でも光学的に左右裏焼き状態に変換されて見えるのだが、なぜそういう機構が必要なのか、ちょっとわからなかった。理由の推測が付いた方は、ぜひともメーリングリストなどで考えを公開していただきたい。
 招待作品は、1980年くらいに作成された、ステレオ写真によるニューイングランド地方の紹介タイトルと、SNEスタッフによる中国旅行記。前者は、いわゆる絵葉書写真的なものが多いものの、こういうタイトルがナレーション付きで作られていたことに感心した。また、後者では、なぜか瓦屋根の飾りと盆栽の写真が多く、アメリカ人の興味の対象がどこにあるのかがわかって面白かった。
 参加者の作品紹介で僕は、先日の日本での例会でもお見せしたラスベガス周辺の写真を6点ほど持ち込んだのだが、最初はヨーロッパ旅行中の写真ですと言いながらエッフェル塔などを見せ、後で種明かしをしたために、後で何人かの会員から「お前はユーモアのあるヤツだ」と声をかけられた。そういうフランクなところもアメリカ人ならではで、いつもながら和気藹々と会は終了した。
 次の例会は、11月に開かれる予定である。

当ステレオクラブのTシャツを入手してご満悦の、SNE中心スタッフの一人Jim McDonoughさん
ミニ・トレード・フェアで品定めをする会員。通常の一眼レフ2台やRBTでステレオ撮影を行うメンバーもそれなりに居るので、手前のほうには一般的なレンズの売り物も見える
ミニ・トレード・フェアの展示机の上。ポラロイドカメラまであるのは不思議だ。会場では気づかなかったが、今見直すと左のほうに手鏡のようなものがあって、何だろうと思う
恒例のドネーションアイテムとしてもクラブTシャツを出し、最低金額を20ドルに設定したものの、Sサイズとあって買い手がつかず、次回に持ち越し
離れた位置にある2枚のレントゲン写真をステレオ状態で観察するためのスコープ。内部の光学系により、右の像、左の像共に、左右反転状態で見えるのだが、何故そうなっているのかはちょっと不明
なんと、WollensakやRevere用のステレオレンズユニットを18.95ドルで特価販売しているショップがあった。オーダーは、www.herback.com(ただし、Webページ上にはこの製品の表示がないので、18MBもあるPDFカタログをダウンロードする必要があるかも)か、ファックスにて…

History of regular meeting

1996 第1回12月20日 写真 ≫
1997 第2回3月14日 ステレオ写真 ≫ 第3回6月27日 第4回9月26日 第5回12月5日
1998 第6回3月13日 第7回7月10日 第8回9月25日 第9回12月11日
1999 第10回4月30日 第11回10月8日
2000 第12回例会 2月10日 第13回5月12日 第14回10月13日
2001 第15回1月28日 第16回12月1日
2002 第17回4月6日 第18回7月27日 第19回10月19日 第20回12月13日
2003 第21回3月14日 第22回8月2日 第23回11月1日
2004 第24回例会 2月28日 第25回6月5日 第26回9月4日 第27回12月4日
2005 第28回5月14日 第29回9月10日
2006 第30回10月21日
2007 第31回3月3日 ステレオピンホール写真 ≫ 第32回7月1日 第33回9月29日 第34回12月1日
2008 第35回3月1日 第36回6月7日 パノラマ写真 ≫ 第37回9月13日 第38回12月6日 パノラマ写真 ≫
2009 第39回3月14日 パノラマ写真 ≫ 第40回6月20日 パノラマ写真 ≫ 第41回10月17日 パノラマ写真 ≫ 第42回12月27日 パノラマ写真 ≫
2010 第43回3月13日 パノラマ写真 ≫ 第44回6月5日 パノラマ写真 ≫ 第45回9月4日 第46回11月27日 パノラマ写真 ≫
2011 第47回4月16日 パノラマ写真 ≫ 第48回10月16日 パノラマ写真 ≫ 第49回12月10日
2012 第50回4月14日 第51回10月6日 第52回1月12日(2013)
2013 第53回4月20日

第1回花房山ハイツ第2〜15回ヒルズ花房山第16〜40回天王洲ビュータワー第41回〜パラボリカ・ビス

パノラマ写真は岩本朗さんと角田孝さんの作品です。高解像度のオリジナル作品がこちらのサイトでご覧になれます。ピクセル・アートワークス Pixel Artworx ≫